いつもありがとうございます、はるのです!
勉強会の方からよくご質問をいただく「損切り」について少しだけ考えをまとめておきます。今回の記事では具体的な方法ということではなく、なぜ「損切りを損切りすることが必要か」という内容になります。
損切りが難しいという方に、お読みいただけると嬉しいです。
「損切り」って何?
損切りとは、元々は株式の用語だと僕は認識しています。
株式トレードにおいての損切りとは、株価の回復が期待できるなら塩漬けかナンピン買い(平均買い単価を引き下げ)を、株価の回復が期待できないようなら「損切り」をする、というもの。
つまり、本来の意味では、裏打ちされた理論値のようなものに対しての、数的行為のようなものが損切りです。
為替FXにおいての「損切り」
為替は、基本的に通貨と通貨を抱き合わせた合成通貨ですので、単一での理論値のようなものが出せず、常にバランスが左右するように変動を繰り返しています。
つまり、理論価格のようなものが計算できない。(僕が知らないだけかもしれないが)
で、あれば、FX損切りの損切りって何だろう?って話です。
「どこで損切りを知った?」
みなさんはどこで損切りを知りましたか?まぁ僕も覚えていないんですが、およそネットとかSNSトレーダーとかで知ったんでしょうね。
ただ、よ~く考えてほしいんだけど「FXトレーダーって気づきをべらべら喋るようにネットに書き込む」じゃないですか。だからネットの文献ってほとんどたいして勝てない人がちょっと使えると思いこんじゃったもので蔓延してると思うんです。
僕はセミナーなどでお話ししますが、なぜパターンとか手法でトレードしていないかと言えば「ネットに書いている手法」がどこをどういう理屈で勝てるのか、僕は頭が悪いので理解できないんです。「ヘッドアンドショルダー」が出来たとして、なにがどういう理屈でどういう根拠で勝ててるのかわからないんです。よく見ればそれらが出来てるのに効いてないことばかりだし。
というか、FX証券会社の多くはトレーダーの損で成り立っているので、負ける情報を書いて操っている可能性も0じゃないですよね。なんにせよ、そういう嘘か本当かわらないものに踊らされてちゃあかんと思うんです。
だから、そういうwikipediaレベル以下の根拠のない要件に、大事なお金を納得して預けられないと思っています。(負けてた時はやってましたけどね。。反省。)
損切りは「必要」だけど...
結論、損切りは必要ですよ!僕もしますし。
ただ、それが「雰囲気だけのマイナス=損」か「利益を守る=損切り」であるかはしっかり分別奮闘記しなくてはいけないと強く思います。
だって損切りで利益を守っているなら「資産が増えていっているでしょ?」ってこと。もちろん他にも要因があるにせよ、”なんちゃって損切り”が資産を減らす要因になっている可能性があるなら、この点は間違いなく是正しなくてはいけないと思うんです。これが、よく書いている損切りの損切りなのです。
概念を修理する、という感じでしょうか。思い込み(バイアス)を外します。
「損切り」を「損切りする」
「損切りは、理論や根拠に基づいてするもので、それは利益を守るためを目的とする。」
これで、要件はまとまったと思います。
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では、よく見る「証拠金維持率が〇〇を切ったら損切り」を例にします。
これ、解決策を考えるなら「損切り」じゃないですよね?
証拠金維持率を気にしたいなら
①気にしなくてもいいエントリーをする
②危惧しないロット/レバレッジにする
③資金を増資する
ですよね?
①は、まぁ不正しない限り絶対勝てないので仕方ないとして、②③は自分でどうにかできるものですよね。では、上記をすべて万全にしたうえでそれでもイレギュラーが重なったなら、最終的に考えること、かと思います。
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では、「マイナス金額が〇〇を切ったら損切り」を例にします。
これも上と本質的に同じで解決法は
①気にしなくてもいいエントリーをする
②危惧しないロット/レバレッジにする
③資金を増資する
ですよね。
マイナスの金額が大きくなると怖くなって、全損を恐れて損切り、は誰でもすると思います。ただ、これ根本的におかしいんですよ。本来ロット張り方は、全損しないように考えてするもので、全損なんて普通ロットが適正なら起きないんですよ。
ということはこの例題だと、解決策は②か③で間違いないですよね。ポジション整理やマイナス金額での処理は「感情=損」なんですよね。それが功を奏することもありますが、それはマイナス確定が功を奏したのではなく、功を奏した時にマイナスを確定していたという因果なので、それが次回を考える点にはなり得ない。
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「いや、有名なトレーダーとかロット結構でかいやん!」って思うかもしれません。
でも、そいつらは「①気にしなくてもいいエントリーをする=比較的勝てるトレードスタイルが形成済み」であるわけです。つまり「勝てるから」という部分が大事になります。
思い出してください。
「利益を守るためを目的とする」これが損切りです。つまり、勝てるスタイル形成+増えた利益があってこそ成り立つのがFXの損切りだと思います。
苦戦中トレーダーのすべき「損切り」
基本既存のなんちゃって損切りは、以下で解決できる。
①気にしなくてもいいエントリーをする
②危惧しないロット/レバレッジにする
③資金を増資する
まず取り組むことは「損切り」と信じたもの=バイアスをまず解除はマストです。マイナスを切るだけで得るのは「安心感」だけなので。
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では、次点ではまず「勝てるエントリーの形成」ではないかと僕は思うんです。ロットや資金管理をしていれば全損は基本あり得ないので。
確かに担がれているのは苦しいし、楽しくないし、身動き取れないし、ダルい。おこ。なえポヨ。卍。フィンファンネル。
でも「エントリーする」ってそういうことだから。というかお金ってそんな簡単に手に入らないから、それがいやならエントリーをしないか、その時間でアルバイトしたほうが良き。汗水たらして怒られてストレスを溜めて手に入るのがお金で、それを飛び越える手段は簡単にはない。FXなら、全損や担がれ時のストレスが、それにあたる。楽をするなら、なんであれ「ズル」をするしかない。
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話を戻すと、苦戦トレーダーがやることは「最小ロットで勝ちパターンを身に着ける」これにつきるわけ。利益と勝ち方がないなら、損切りをしても何も残らないからで。
だって、うまいトレーダーの真似してリスクリワード真似ても負けたり増えないでしょ?あれは勝っている人だけが成り立つことで、言語化していないところばかりだと思います。(本当にそいつが勝ってるのかは怪しいけどw)
まず、優位性に対して余計なことを考えずに「プラスで終える」これが大事。ほかの事は、まずそこそこ狙って勝てるようになってからでいい。あかちゃんに二次関数を教えるようなもので、まずは数字を覚えて足し算を覚えてと、順序ってもんがあると思っていて。んなことより、まずやるべきことを洗い出して、しっかり逃げない。
だから異世界勉強会では、あまり損切りを注力して訴求していないのでよく質問されるのですが、こういう意図でコンテンツを形成していました。
具体的な資金管理を含めたフローは以下にまとめたので確認してもらいたい。
以上!
繰り返しますが、損切りは必要です。
しかし、理論値や規則性のないFXで損切りを数値化するのは逆に危ないと思います。負けている人のほうが損切り頑張っていると思うので。。
初心者にとっては損切りだと信じているものが損なのか損じゃないのかをしっかり分別してほしいということと、利益があって損切りが必要になること、それよりもいいエントリー/エグジットの習得が先だと思っていて、異世界勉強会では「理解は時間がかかるよ」という大義名分で、この辺を設計しています。
例えば「このラインで損切り!」「この理論で」って言ってしまうと、本当は不要な人までそこでさせてしまう、という発信側の懸念がある。なので、普遍的で、最大公約数のラインまでしか「勉強会では発言しにくい」。
しかし、「あくまで勉強会」。
エントリーとエグジットのルーティンを習得するうえで、小金稼ぎではないので、そこまで比重を置いていないのも事実。というのも、勝てるルーティンが身についてくると、そのルーティンが危険とすることがわかるようになる。そこではじめて「ルーティンの弱点に対して資金を守るために逃げる=マイナスを確定する」ことが自律的に出来るようになると思うんです。だから、まずは「なにが根拠でトレードしてるんだっけ」ということを突き詰めてほしい、と思っています。
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ちなみにマニュアルで損切りはエントリーまでに決めておくと書いていますが、僕が損切りとしているのは基本的には、例として「テーマトレンドじゃないから逆張り」だとしたら、「テーマトレンドになったらどこまでいくかわからないので損切りしておく」という感じです。※詳しくは下記にも書いてます
以上、資金を守るための損切りであれば、損切りで資金を減らすならその損切りから損切りするのが大事だと思います。
損切りは難しい、と思うと思いますが、損切りというより、プラスで終えることが難しいということで、それは勝ちルーティンをしっかり根付けていくことで解消できると思います。無論、マイナスを出さないのは不正しないと不可能ですが。
マジで損切りしたくないだけなら、「1pips」で利確すればだいたい負けないですからね。それじゃ満足しないなら、それを埋める根拠が必要で、マイナスを切ることではないんです。想定していた価格とかここまでいくだろうとか言っていたらいつまでもそれらが不要ななんちゃって損切りを生み出しますからね。
また別の機会に、具体的な損切り要件については別途まとめようと思いますが、人と時と場合に依存する要因なのでプライオリティは低めかなと思っています。