【保存版】FXで資金を溶かす「短期脳」

いつもありがとうございます、はるのゆきです。
今回のテーマは、FXトレーダーが資金を溶かしてしまう大きな要因となる「短期脳」です。

正直この記事はこのブログの中でもダントツで大事な記事なのでぜひゆっくり読んで、私事として取り入れてください。

FXがなぜ魅力的なのかを「再認識」

投資と言えば、まずは株式や投資信託が代表的ではないでしょうか。しかし、いざ取引しようとすると当たるのが「資金の壁」ですね。増やす以前に、買うのに何百万もかかる株すらある。今は、1株から買える証券会社もあるにはあるが、まぁそれじゃあんまり増えないよねって話で。


そんな中でFXトレードを選択した人のほとんどは「スピード感」「一攫千金」「小額から出来そう」という点じゃないだろうか。実際、1万から何千万になった人もいるらしいし、どこぞの主婦が何億も脱税したってニュースも見たことがある。更に、実際はじめてると、各国の通貨が目に入って「自分が経済の一部になっている感覚」が、やけに気持ちいい。

繰り返すが、「小額から世界経済に参加して一攫千金を狙える」そんな魅力が詰まったものがFXトレードではないだろうか。

既に「負けバイアス」が始まっている。

人は信じたいものを信じる、そのために都合の良いことのみをインプットする。そんな脳の仕組みを「バイアス=思い込み」と呼んだりします。実際に、FXを小額で出来そうとか一攫千金狙えそうとか、思っている人って「小額でもOKとか、一撃何百万!っていう画像か何か」を見て始めましたよね? それが既にバイアスによる認知です。

冷静な人なら、「FXで借金をする人や自殺する人が後を絶たない事」や「圧倒的に負けてるトレーダーが多いこと」が顕著なので警戒するハズ。なのに、そういう事実は目に入らずに”自分でもデキそうな希望”ばかり検索して目に入れている。

実際どうでしょう。手法や理論で負けている人は探せば無数にいるわけで、自分も何度か負けたなら「それらで勝てない」ってわかるはずなんですけど、それでもまだ手法やトレードの方法を探しているってことは「自分でも勝てそう」な情報を探しているに過ぎません。

断言できますが、「勝てる方法がわからないから負けている」ので「勝てる方法を探して見分ける力」は残念ながらないんです。これなら勝てそうって思ってもそれは根拠のない自信です。

FXトレーダーが、直面すべきは、そんな「負けを作るバイアス」となります。チャートに線を多く引いてもそれは根拠ではなく「安心感」です。

FX参加者のほとんどは「長期トレーダー」

「短期」というワードを出すと、FX経験者はスキャルピングなどの短期トレードを想像すると思います。ぶっちゃけその時の優位性に合わせて伸ばす持ち続けるは判断するものなので、デイトレとスキャルはそんなにわけなくていいと思います。

では、「短期脳」で何を言いたいかといえば、トレード手法に関わらず「勝ち負けは、長期的なもの」であるということです。

FXの辞め時が「投資スタイル」

短期か長期かを考えるとき、FXの辞め時が重要になります。何回か取引して絶対辞めるのであれば、ギャンブルハイレバトレードでもいいと思います。しかし、ほとんどの人は継続的にトレードをするはずです。で、あればスキャルピング(短期売買)だとしても、長期トレーダーなんです。これが本当に重要です。

勝ち負けは「最後に決まる」

よく「勝った」と断言するトレーダーがいますが、それは初心者のみだと思います。履歴画面を出してこんなに勝った!みたいに出している人はサロンや商材を出しているか、出してなくても「要望があったので」と出し始めます。

商材を出すのは「自己責任」と書いても訴えられたら負けるのでリスクがあるからいいとして、「勝った」は違います。いまこれを読んでいる人で、負けているのであれば、自分事として読んでください。

辞めるまでが「一つの試合」

FXは利確して「勝ち」ではない。出金しても「勝ち」ではない。強いて言えば「納税」したら、まぁリードはしたかな、くらいのものです。

バスケでもボクシングでもいいんですが、辞め時までが一つの試合です。だって、今日1億稼いでも、明日溶かして1億借金してそれも全額溶かしたら「勝ち」ではないですよね。なので、結局辞め時にプラスかどうかがFXトレードの本質的なゴールとなります。

例えば、ボクシングでも良いパンチ1発あてて「勝った」とはならないですよね。逆に、クリティカルな攻撃を受けなければ何発くらっても防ぎながらチャンスを伺えばいい。そんな感じで、大きな利確をしても、勝ちと思うのは時期尚早なわけです。

もちろん、マイナスでも、いい経験できたとかいい友達が出来たとかなら、それはそれぞれの勝ちかもしれませんけどね。

現在負けているなら「勝ち負け」という考えを辞める。

負けトレーダーの共通点のひとつに「利確=勝った」といって、ツイッターなどにメモと称してイチイチ載せている人が居ます。もちろん目論見通りにトレードが出来たことはそれはそれでいいんですけど、ぶっちゃけ勝てている人が利確した時は「次に出金する金額」や「利確したが危険な可能性はどのくらいあったかの反省」など、利確した金額については特に何も考えません。

とにかく、プラスで利確できたことはいいことですが、それを勝ったと認識するのは絶対にやめましょう。なぜかと言えば「FXは勝率100%は無理」だからです。

FXで絶対に勝つ方法

知っている人は当たり前ですが、FXで絶対に勝つ方法は「価格操作」か「インサイダー」くらいしかありえません。抵抗線を引いても、インジケーターがどうなっても「そこで取引してくる大金」を予測することは不可能です。

つまり「長期的なトレードをしていく」ということは「負けるトレード回数も必然的に比例して増える」わけです。勝率90%だったとしても、1万回トレードしたら1000回も負けます。

バイアスを解除して考えると、この「負け方」の方が実際大事だという事はわかりますでしょうか。なぜならば、プロスペクト理論といって、ざっくり言えば損の方が大きくなりやすい傾向が人間の脳の仕組みで出来上がるからです。つまり「負ける金額」が「増えた金額」を上回ると、たくさん勝っても金額ではショートしてしまいます。なので、ぶっちゃけ勝ったとかはどうでもよくて、いかに減らさないか、トレーダーの肝になります。

「短期間でこれだけ増えました♡」


上記は、拾ってきた画像ですが、よくネットやサロン/商材屋さんが、こういう「爆益画像」を載せたりしていますよね??

よく考えてください。長期的なトレードをするなら、こういう一撃性が「さらに上回るマイナス」で在った可能性もあったということ。つまりこういう「短期脳」なやり方では、絶対に大負けで全部溶かすリスクを引き当ててしまうからです。

これを読んでいるあなたがもし色んな手法やサロンで「勝てる」と思った矢先に全部溶かしてしまったり、大損作ってしまうのは結局短期脳な特大リスクのトレードをしているからです。

つまり、こういうハイレバなやり方をさせているサロンや商材屋さんは、運任せで爆益が出来たところだけ持ち上げている、めちゃくちゃ危険なことをしています。ふつうに考えてヤバいです。他の人が負けてても「勝っている人もいるんだ」っていうバイアスで更に信用してしまう負のループです。

これを読んでいるのが初心者さんならまだピンとこないかもしれません。そんな方は「爆益」の人がそのまま何億も稼げているか「その後」を追ってみてください。どこかで更新が途絶えて、ロットを隠しだして、ひどい人は急に手法とか言い出して商材を出しますので。

なので、短期間に増やすってことはそれ自体が合理的でない「いつか全部溶けるまでトレード」になります。仮にギャンブル専門になって、すぐ出金するって人もいますが、ロットを戻せなくなるので、結局原資以上に入れることになります。

取り返す...!!!

負けが込んでくると短期脳は、「取り返す脳」にジョブチェンジします。

この時、より取り返しやすいスピード感を求めるようになるんです。ドル円やユーロは大きく動いてもたかが知れていますし、中期的に元に戻るので握り続けても値幅が取れるかわかりません。

だから「GOLD(XAUUSD)やポンド」がどんどん魅力的になるんです。少ないロットでも、一撃性があるボラティリティだからですね。本質的にこれらの通貨が読みやすいとかそういうことはないので、「GOLD専門とかポンド専門」って言っている人はもはや資金難だと言っているようなものです。

もちろんみんなが資金難とは言うつもりもないんですが、そういうGOLDやポンドばっかり触ってる人って、「負けている金額はどのくらい」なんでしょうか。そんなことを一切出さずに勝ちだけ載せている人、更に言えばそれで商材出している人は怪しすぎます。何度も繰り返し書きますが「負けかた」の方が重要なので。ロットを隠している人は、超低資金でやっているだけなので、偉そうにしててもスルーでOKです

とにかく負けているとより資金回収に妄想を働かせて、GOLDやポンド、暗号資産などに流れますが、これ以上負けるくらいなら、そこで終えるのがベストです。

負け方が大事?じゃあ「リスクリワード」でいいよね?

リスクリワードとは、損切りを狭くして、利益幅を広く取り「何度負けても1度の勝ちの金額が上回る」という思い込みです。

バイアスを外してみましょう。リスクリワードごときで勝てるようになるなら、みんな勝っているはずでしょう。

無駄だとは言いませんが、リスクリワードは「勝率と値幅が固定」であることが条件です。為替は変動が日によって違うので、リスクリワードのように値幅に対比を設けるって、そもそも無理なんですよ。どう考えても。もちろん利確値幅を狭くすれば可能ではありますが、その分無駄な損切りも増えます。凄く理想的に見えますが、これだけでは少なくとも抜本的な見直しにはなりません。

もしこの概念を使うなら、これ無しでも勝てる状態で資金を守るためにケースバイケースで使う、とかでしょうか。負けているのにリスクリワードとか言っている人に言いたいのが「負けているのに損を増やしてどうすんの」ってこと。余計なことはまだ不要です。

以上!

利確=「勝ち」ではない。ということは絶対に覚えておいてください。むしろ、利確を追い求めるならもはやこのサイトは合わないので他の記事を読む必要もありません。

本に書いていること、理論やパターンがいつ「正解」になったのでしょう。その根拠は探してもないと思います。また理論値が存在したとしても実証とは別問題ですので。

なので、利確を追い求めて「手法」や「インジケーター」を探すなら、まだ勉強期間です。それで大負けして「そういう問題じゃなかった」とわかったのであれば、このブログを読み進めてもらうと面白いかもしれませんよ。

それはわかった...けど、どうトレードしていいかわからない

確かに負けが重要だとしてもトレードが適当でいいわけではないですね。

このブログで異世界トレードなんて称しているものもPOPではないので、きっと複雑でしょう。そんな方はまず「ディナポリのシングルペネトレーション」を調べてください。僕が負けている時~勝てるようになった後も色んな商材を買って、どこに優位性があるのか確認していた時に、そのほとんどは根拠がなかったんですが、唯一手法としてはかなり合理的な設計だと思うからです。

ただ、注意点で言えば、これはアレンジしたり他の事と組み合わせると優位性が失われるので、まずお試しでそのまま取り組むだけをおすすめします。また、もう一つの注意点が「全然稼げない」こと。合理的に短く取ることだけを洗礼した手法となるので、値幅がありません。そして欲張ると負けます。なので、本当に初心者のお試しトレードにオススメ、という感じでしょうか。僕の勉強会に参加されている方は大負けを作る原因になるので絶対に併用しないように。


最後に、繰り返しますが「勝つ手法」より「どう負けを作るか」が長期的な資金の収束を作ります。このブログでは絶対的な勝ち方はないものの、テーマトレンドや各解説で相場状況を分析して「負けの回避」を数的ではなく環境で行えるようにした僕のトレードのマニュアルとなっています。わかる人にはわかると思うので、ぜひピンときたら専念して他のページも読み込んでみてください。良ければ他の人にも薦めてくださいね。

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