【波動分析】コロナ相場を振り返る【世界大恐慌】

春野ゆき(y_fractal)です。

今回の記事では、コロナショックと呼ばれる相場について、相場が落ち着いてきたので分析をしてみようと思います。

こんなこと、もうあってほしくないのだけれど、今後も金融市場に影響のある大きな出来事が起きたときのために書きます。まだまだ、世界中で深刻な被害が広がっていますので、一刻も早く収束するよう祈っております。

視点の確認

視点として、当サイトで一貫している概念の「流れと中央値」、「テーマトレンド」の視点からトレーダーがとるべき行動を考えます。もちろん、半年以上たっているので完全な後付けですので、参考までに。

波形を振り返る

今回は、観測する期間が長いので【ドル円チャートの4時間足、日足】を使ってみていきます。アプリケーションはPC版MT4で、テンプレートは勉強会配布のものからピボットを削除したものを使用します。

もちろんまだ終わったわけではないけど、未曾有のコロナショック発生~深刻化までの2020年2月~4月頃の波形の分析を目的として今回は見ていきます。


もう少し、詳しく見たいので4時間足で見てみます。

(もはやブーメランパンツ...。)

では、まずこのブーメランパンツ手前、2020年1月~2月頃【予兆】から見ていきましょう。

波形を振り返る(4時間足)

まず予兆部分の波動ですが、波のないテーマトレンドが出来ていますね。

画面左のほうは小刻みに波が出来ていたのに、急に赤枠「波が無く一気に上昇」をしています。

波とは、トレーダーの売買がぶつかり合ってジグザグ動くわけで、波が無いのであれば「何か要因があって目指す価格がある=ターゲットプライス」の可能性があります。この時は、反転する、的なよくわからない現象はほとんど起こりません。上がるなら上がる、下がるなら下がる。目的地を目指します。


この波が無くなった赤丸部分の【テーマトレンド】は2020年1月30日ごろ発生しています。ニュースや当時のうわさをすべて遡るのは困難ですが、コロナが発生して「世界的に何か無かったか」を探ります。

VIX(恐怖指数)を見る

株価下落を加速させた背景と指摘されることの多い「VIX」を見てきます。かなり重要な指標で、ドル円だけではなくAUDやNZDなど資源国通貨を取引/相関視する際はマストですね。詳しくは別の記事で解説をするので基本的な内容はググってみてくださいませ。

ちなみに僕自身、フローチャートにもあるようにVIXはエントリー前は必ず確認しています。このためだけにアップルウォッチを付けているといっても過言じゃないですね。10億稼いだとしても高級時計じゃなくてこれ付けてると思います。

アップルウォッチ(VIXウォッチ)

では、当時のVIXを確認します。MT4だと見れないのでTrading Viewで4時間足表示で見ます。

左側の赤丸が前兆部分で、右側がコロナが深刻化しだした3月頃です。縦線が入っているのはテーマトレンドの最初だった部分です。

これ、よ~く見てみてください。拡大します。

左;VIX 右:ドル円

黄色の軸は同じ時間です。

わかりますか???ドル円がテーマトレンドで大きく上げる前に、これまで平坦だったVIXが大きく窓を開けて(赤丸部分)吹き上がっているんです。

ファンダメンタルズは総合的な解釈であるので、もちろん点で語ることができないため、文字で書いてしまうとどうしても齟齬が起きるのですが誤解を恐れず言わせてもらえば、

赤丸部分でVIXが大きく上昇をしたということは、コロナの実体経済への影響が深刻化をはじめたので、投資家はリスクを回避したいと思うはず。その場合、ドルは売られる傾向にあるので、ドル円は大暴落をする可能性がある。で、あれば”今ドル円を買っている人”は損切り撤退をして、安全資産と言わせる円買いが進む。このポジション解消の形跡が「テーマトレンド」になっているとしたら、この時点で、ロングはできない場面であったといえます。

説明上、図が左右逆になりましたが、右のVIXが再び窓を開けて一気にあがった2月24日ごろ、結果的にコロナショックが本格的に始まりました。V字が終わる3月24日ごろの方はご自身でご確認ください。

流れを見る

さて、はじまったコロナショック相場、明確に理由があるので基本的に戻り目でショートを狙うのみ。異世界アラートでいうDルート。もちろんリバースダイバージェンスは警戒すべきところはあるのだけど。

では、話を戻して、このブーメランパンツ相場(ドル円4時間足)の流れを見てロングを狙るところは?

テーマトレンドの解説をお読みいただけたらわかると思うが、波がはっきりした地点である。今回はわかりやすく4時間足のみで解説するが、この部分ですね。

厳密にいえば違うけど、ダウ理論を更新した高値/底値の切り上げを確認した部分。

ここまでは、「流れ」「いるかホテルチャネル」の使い方でもある、引き付けロングを打っても中央値利確のみをする。あとは、回避or追撃ショート場面でした。

波があれば、ツール類も当てられますしね。

以上!

あくまで「流れ中央値」「いるかホテル」を当てただけの後付け解説ですので参考までに。

相場が理由があって動くならその理由に従うだけ(テーマトレンドの存在で特定)。理由がなさそうならフィルターして流れとポジションで優位性を取ればいいだけ。この記事を通して、VIXや流れやチャネルの理解を深めていただければ嬉しいです。わかる人にはリバースダイバージェンスのヤバさが垣間見える記事でもありましたが、あえて触れませんでしたのでまた別の機会で紹介しますね。

お読みいただきありがとうございました。



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