「VIX」が上がったら、価値は安全なほうへ

何かが起きていて、怖い・不安であれば大事なお金は「安全な方へ」移したいと思いますよね?


つまり、VIXが上がっているときは「通貨における安全性」が買われやすい相場になる傾向があります。もちろん必ずそういうわけではありませんが、これはトレーダーには超重要な思考になります。”リスクオフ=リスクを回避する”と呼ばれるタイプの相場になるのですが、これもまた言葉だけで無駄なバイアスを生んではしょうがないので、詳しくはまた別の記事で。

安全な通貨とは

代表とされる例ですが、金は昔から有事に強く、有事の金=安全資産といわれている。リスクオフ時には資産の逃避先も限られるため、金に注目が集まりやすい傾向はある。が、最新で言えば必ずしもそうではない。

株式の面で、我々に馴染みのあるものは日本円(日本国債)ですね。円はリスクオフ=リスク回避では買われやすい傾向がある。実際に記憶に新しいコロナショックでも、円は買われた傾向で、ドル円で見れば暴落で円高へ向かった。(画像中央)

もちろん、恐怖を生む原因が日本にあれば、日本円は手放されるわけで、VIXが高騰すると日本円が買われるという短絡的なトレードはできない。

どうすればいいのか

今回おすすめするVIX入門編の使い方としてはまず「トレード前に必ずVIXを見る」ことから始めましょう。数値としては、固定概念は持たないでほしいものの、35以上を勢いよく上回っていたら「クロス円(円建ての通貨)をロングするのは回避/慎重にすること。」

さっきの説明であったように日本円が必ず買われるわけではないが、何もなければ買われることは比較的多いので、クロス円は下がる=円高への強さは増しやすい。

そんなとき、安易に反発を狙ってロングをしてしまえば、どんどん下がっていく要因のあるトレンド<テーマトレンド>に巻き込まれるだろう。しっかり、反転を習うなら「そのVIXを上げている要因」が終わったかどうかをしっかり見極めていく必要はある。

合わせ技

VIXが上昇していたら、通貨強弱(https://currency-strength.com/)も見るといいですね。異常に弱い通貨は「何かあった」可能性を策定できる可能性があります。

中級者~の方へ

知ってる人には当たり前すぎた内容でしたね。

最後にこちらはVIX(左)とAUDYPY(右)の図で、カーソルを同期している右側をご覧ください。VIXが最高潮を付けたときに、AUDJPYは底をたたいています。

AUDJPY内の円買いが進んだことに加えて、オーストラリアドルは輸出(主に中国)に大きな影響が出る資源国通貨であり、VIX上昇=世界的に経済不安が起きると、輸出出来高が減るため、安全とは言えない通貨になることもあります。それもあわさってAUDJPY(NZDも)は特にVIXの影響を受けやすい傾向があります。

オーストラリアドル、ニュージーランドドルを取引される際は、マストでVIXは確認するようにしたいですね。

以上

以上、初心者の人がまずVIXをみるきっかけになればうれしいです。

その時に恐怖な出来事は何だろう、だとしたら何が安全な通貨なんだろうという発想で相場をみてみてください!またいずれ、要点を絞ったリスクオンリスクオフ相場の解説を別途しようと思います!

では!

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